畳は差別化が難しい商品なんです
接客で差別化をするしかない、と考えました
使われている素材による価格差はありますが、同じ価格帯の畳は”特にこれがいい”というものはないんです。
どこの畳屋さんのものがいい、ということがないんです。だから僕は、「人で」差別化するしかないと考えたんです。
ですので、接客に力をいれていますし、作業中の僕たちの仕事をよく見て頂きたいと思っています。
「これが畳屋の仕事です!」と僕たちも自信を持っていますので。
作業後のお客さんとのお話が楽しいです
この仕事をして楽しいのは、仕事が終わってお客様と雑談をする時が一番楽しいですね。
作業が終わると、お客様がお茶やジュースを出してくれることが多いのですが、このときにご親族の方の3回忌、4回忌などのお話や、親族の方が帰省をしてくるなどのお話をするんですが、こんな時間が本当に楽しいです。
畳の裏返しや表替えは次の仕事が何年も先なので、次の仕事につなげるための営業ではないんです。
また、畳の裏返しや表替えは大体がお盆前とかに集中しますし、お客様も年配の方が多いので、話の内容はお孫さんの話とかなんですが、僕はこの時間がほんとに楽しいんです。
奥さんがいなかったら、たぶん潰れています(笑)
なんとかここまでやってこれたのは奥さんのおかげではないかと思います。
畳屋の世界を全く知らない奥さんの意見は僕にはすごく新鮮でした。
大学を出て、この仕事に就いた時は本当に毎日が暇でしたが、奥さんの意見を受け入れていくうちにいつの間にか、仕事が順調に回りだしたと思います。
接客があまり好きではなかった僕が接客を好きになったのも、奥さんのアドバイスで無理をしなくなったからのように思えます。